TL数学分野特別実習が開催されました

2016年6月12日にTL数学分野の特別実習が行われました。
今回の実習は数学類の久保隆徹先生による「流体力学と複素関数論の橋渡し-2次元の流れについて-」というテーマでの講義から始まりました。回転しているボールがなぜ曲がるかや翼の揚力に関する2次元の流れから速度場と質量保存則や典型的な流れの例について紹介していただきました。
次に、2人のTAによる大学院生の研究紹介が行われました。数理物質科学研究科数学専攻D1の中村氏の研究は「流体力学に現れる偏微分方程式の数学解析」というテーマでミレニアム懸賞問題にもなっているナビエ・ストークス方程式の解法に向けたアプローチを最前線の内容でした。数理物質科学研究科数学専攻M2の中山氏は「今日までの統計学、これからの統計学」というテーマで大標本理論と高次元データ解析についてそれぞれの具体的なデータの例と共に紹介していただきました。
いずれも高校レベルの数学を遥かに上回るものでありましたが、数学大好きな受講生たちは、事前に予習をしていたこともあり、非常に楽しそうに過ごしていました。講義の後は、照井章先生を交えて、懇談が行われました。
久保先生、照井先生、中村さん、中山さん、ありがとうございました!
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