2018年12月26日に地学実習が開催されました。以下、実施内容です。
午前9時から1時間程度、総合研究棟A内教室にて山地の地形変化(岩石の風化・侵食,斜面崩壊)に関する講義により、筑波山の地形を理解するための基礎知識を学んだ。その後、筑波山神社まで移動し、1938年に発生した土石流の流下地点を見学した。昼食後、筑波山裏側の丘陵地帯において、花崗岩の風化状況を観察、3か所の露頭断面において、風化層の強度測定、粗粒粒子の鉱物の観察などを行った。うち1か所では火山灰層(鹿沼土)の観察を行うこともでき、長期的な地形の発達について議論することができた。また、現地で最近実施している調査研究に関する概説を行った。
通行止めの影響もあり、当初予定したルートとは異なり、長く歩くことになったが、むしろ鹿沼土の露頭を発見するなどの新しい発見も加わり、長距離歩く方が地形を広く観察するうえでは効果的であったかもしれない。現地では参加者が積極的に手を動かし、粗粒粒子の観察を行っていた。学習意欲が高く、十分議論を行うことができた。
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