冬の実習を実施しました<2022.12.27>

2022年12月27日に冬の実習を実施しました。

まずはアイスブレイク。二人ずつ組んで、「二人が共通して好きなこと」を3つ探していきます。いつも盛り上がるゲームです。

そのあとは、筑波大学の留学生とのグループトーク。今回はウクライナからの学生さんがたくさん参加してくれました。トピックは「それぞれの国と年末年始の過ごし方」です。それぞれの国で全く違うことが分かったのではないかと思います。

学食でのランチの後は、高エネルギー加速器研究機構構造生物学研究センター長の千田俊哉先生にご自身の研究のお話とともに研究者になるための道筋についてお話しいただきました。「生物学の歴史についてや、GTPに関してなど新たに知ったことは多かった。タンパク質の実際の働きを知ることができ、そのたんぱく質の構造をどのように解析しているかを詳しく学ぶことができた。(高2男子)」など、高校ではなかなか聞けないお話に感銘を受けた人が多かったですね。

その後、高エネルギー加速器研究機構に向かい、クライオ電子顕微鏡や、フォトンファクトリーの見学をさえていただきました。年末でフォトンファクトリーが稼働していないということで、実験設備も見せていただくことができました!とても貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

KEK物質構造科学研究所Facebookページでもご紹介いただきました。リンク
高エネルギー加速器研究機構構造生物学研究センター リンク

【受講生の声】
「ウイルスやタンパク質のようなとてもミクロな世界の研究をするために、非常に繊細で大規模な機械を使用しているという点が印象的だった。実際に見学したことで、部屋ごとの温度や湿度の変化、部屋の造りの違い、機械の規模まで体験することができ、とても興味深かった。教科書や授業でよくタンパク質や分子の構造に触れる機会があるが、それらを解明するために、大勢の方々が多くの機械を使用しているということを改めて実感した。(高2女子)」「生物学の研究が、今となっては古くなったイメージのように、光学顕微鏡を覗いたり交配実験をして定性的な研究をするのではなく、他のあらゆる分野の学問を利用した実験が主流になっていることに大きな感銘を受けた。電子顕微鏡や自動ロボット、粒子加速器など物理学の恩恵が生物学の研究形態を大きく変えてしまった実証をみるのは初めてだった。今後の学問研究はより相互関係が深まるのだろうという考えが強まった。(高1男子)」

カテゴリー: お知らせ, 活動報告 パーマリンク