2022年7月2日の第2回サイエンスカフェは国立がん研究センターの大木理恵子先生にお願いしました。事前に動画での講義を受講し、サイエンスカフェでは質疑応答をメインに行いました。
前回の認定遺伝カウンセラーの鈴木美慧先生が、遺伝子の話をしてくださっていたため、高校の学習範囲を超えた難しい話ではありましたが、よく理解できたようです。
「私は今までがんについては「日本人の死因として最も高いもの」だけだったのが、がんについての様々な仕組みを知ることにより「がんにはp53というものが深く関わっていてがんの増殖を抑える働きをする一方、がんを守るという体に良い働きも悪い働きもする物質が関わっている」という今までと比べてより深い視点でがんに関する考えを持つようになった。(高2男子)」
「私たちは患者として医学や医療に関わることがほとんどです。そのため薬や治療方法などが、どのように生まれているのかを知る機会がないことがほとんどですが、個人的にはとても興味がある部分でした。臨床医の先生方は患者さんに対しては細かな治療のメカニズムまでは伝えないことが多いように感じます(実際には時間や患者さんの理解や精神面で現実的ではないことだとは分かっていますが)。しかし、どんな仕組みで自分の病が治るのか、悪い部分を減らしていけるのかという治療の詳細なメカニズムを知っておくことは大切なことだと思うからです。今回、こうした形でがん研究のお話を聞くことができ、ただ患者として医療を受けるだけの立場でいても知ることができないがん治療のメカニズムやがんの仕組みを知ることができて、とても有意義な時間となりました。ありがとうございました。(高2女子)」