地学講義@オンライン<2023.11.19>

2023年11月19日、恐竜研究の最前線でご活躍の田中康平先生に「解き明かせ!恐竜のナゾ」というタイトルでお話しをしていただきました。オンラインによる講義でしたが、発掘現場の様子や壮大な自然を捉えた映像と、田中先生の魅力的なお話しのおかげで、受講生は自宅にいながらも発掘研究の疑似体験ができました。

『皆さん、一緒に発掘旅行に出かけましょう。・・・飛行機はもうまもなく、モンゴル ウランバートルという町の空港に到着します』 飛行機の映像とともに‟田中機長”の機内アナウンスが流れ、受講生は一気に発掘の旅へと気持ちが高まりました。発掘現場まで砂漠の中をひたすら車で走り続けると、車窓からはのんびり歩く羊やラクダの群れが見えました。ドローンによる空撮では、キャンプ生活や発掘現場の様子などを身近に感じることができ、とてもワクワクしました。

お話しの後半は、先生の専門分野である恐竜の子育てや卵についての研究の仕方を教えていただきました。卵の化石一つをとっても、恐竜の種類や巣の形態、抱卵の有無が推測できるとは驚きでした。受講生の感想に、‟謎解きのようだった”という表現が多く見られたのも納得です。受講生の皆さんも自分が解き明かしたいナゾを見つけて、その解明に全力で挑んでください!

<受講生の感想>

★今まで恐竜発掘の現場の様子などを知る機会がなかったので、とても新鮮でした。 ゴビ砂漠が化石の発掘地であることを知らなかったので、道端に化石が転がっている写真はとても驚きました。一つの化石の欠片からその生物がいた環境、生活ぶりや、習性を考える過程がパズルのようでとても興味深かったです。(高2)

★私は今まで地中に埋められた卵の温められ方について考えたことがなかったので、太陽光や地熱で温めるときは砂に、発酵熱で温めるときは土壌に埋めることが多いというデータを見てとても興味深く感じました。他の受講生の鋭い質問が良い刺激となって面白かったです。(高1)

★古代の化石をいくつもの観点から調べ、現代の動物から得られる知識など、その恐竜に固定されない情報をたくさん結びつけることで特徴を掴んでいくという研究の方法にまるで謎解きのように感動しました。普段何気なく聞く物事も、知識として少しでも蓄えていくことでいつかは研究や何かに役立つということを実感しました。(高2)

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