2023年2月26日に理化学研究所バイオリソース研究センターの三輪佳宏先生に、「薬から知る最新医学」と「効果的に伝わるプレゼン」の2つの内容で講義をしていただきました。薬の作用の話では、シーソーや水風船といったわかりやすい例えを使って効果を説明してくださいました。薬を水で飲んだほうがよい理由が薬の代謝に関係していることがわかり、納得でしたね。また、薬の副作用を応用して新しい薬が作られることもあるとは目から鱗でした。効果的なプレゼンでは、相手にわかりやすく伝えるだけではなく「納得感」を与えることが重要だというお話に、なるほどと思いました。自分のプレゼンを見直し、よりよくするためのたくさんのヒントが得られたと思いますので、ぜひこれからのプレゼン資料作成に役立ててください!
受講生のレポートより
「薬はただ使えばよいわけではなく、それぞれの副作用はもちろん、組み合わせることで起こる問題も考える必要があると分かりました。日本の医療は進んでいる方だと思っていましたが、講義を聞いて一概にそうとはいえないと思いました。(高1女子)」
「今日の講義は、2時間があっという間だった。最初クイズから始まり、答えが聞けるのかと思ったら解説に入り、でも解説を聞いていると自然と答えが導き出されていた。そして、3問目の日本は医療先進国であるかどうかについては、僕たちがどう考えるかにゆだねられた。気が付くとただ聞いてるだけではなく一生懸命頭をフル回転させて参加していた。僕は、何となくリモート講義が苦手で、学校の授業もリアルがよいと思う方だったが、リモートでこんなに感情移入というか、参加できた講義は初めてだった。(高2男子)」
「これまでの資料作成では、聴衆に対する「納得感」を意識していなかった。常々、研究分野の異なる人に理解してもらうのことを難しく感じていたが、知らないことを自覚してもらってから情報を提要する、という点を意識しようと思う。(高2男子)」
「私が印象に残ったのは、声が小さい人は聞き手に一番聞いてほしいところで声を大きくすればいいが、声が大きい人はそんなときどうしたらよいのか、というお話である。答えは重要なことを言う前に一呼吸置く、というものであったが、それを言葉で説明するだけでなく実践して教えて下さったことで、とても腑に落ちた。このことから私は、ただ説明するだけでなく、聞き手に問いかけてから答えを言うだけでこんなにも引きつけられるのだということを身をもって感じた。(高1女子)」