2024年2月18日、一般社団法人 i.club 代表理事の小川悠氏と、筑波大学附属高等学校 美術教諭の小松俊介氏を講師にお迎えし、キャリアデザイン・ワークショップを開催しました。今年度2回目の東京キャンパス開催となりました。
振り返れば昨年の7月に、同じ場所で4人のGFEST修了生に「ほしい未来」について話をしてもらいました。留学や起業など様々なことに挑戦し続ける修了生の姿を見て、受講生は「自分がほしい未来」とはどんな未来かと考えながら、GFESTでの活動を始動したことと思います。
さて、新しいことに挑戦するのは若者だけの特権ではありません。「大人になっても挑戦は続くよ、どこまでも」ということで、今なお挑戦し続けている二人の講師に、これまでのキャリアと「ほしい未来」について話をしていただきました。
i.club小川さんには、「ミライをつくる、ジブンがつくる〜10代のときに知りたかった、イノベーションのこと〜」というタイトルで、アイデアを生み出す作法や、高校生のアイデアから実現したビジネス例について教えていただきました。アイデアを出すのに作法があったなんて!目から鱗でしたね。
アイデアを出す作法を知ったら、すぐに実践です。グループワークでは、受講生が考えたビジネスアイデアを発表し合い、その中から一つを選んで、さらにブラッシュアップしました。それを各グループがスキット(寸劇)でプレゼンをして、全体で共有しました。全員が初めての試みでドキドキしたと思いますが、役割分担から実際の動きまで、グループで意見を出し合って楽しく進めることができましたね。スキットの表現方法は、受講生に大好評でした。
最後に、高校の美術の先生である小松さんに、「南極までの道のり」というタイトルでお話しをしていただきました。小松さんは教員生活の最中に教員南極派遣プログラムに応募して採用され、64次隊として南極に派遣されました。タイトル通り、南極に辿り着くまでの苦難や、現地での生活、南極からのオンライン授業や研究者が現地で取り組んでいる研究についてなど、盛りだくさんの内容であっという間に時間が過ぎてしまいました。仕事の枠を超えて新しい挑戦ができるということは、受講生にとって新鮮な驚きだったと思います。
受講生の皆さん、これまでのGFESTでの活動を通じて「ほしい未来」を描くことができたでしょうか。自分がやりたいことを見つけたのなら、現状を顧みて悩むよりも、まずその先のワクワクする未来を想像してください。「今も未来も、挑戦は続くよ、どこまでも!」
<受講生の感想>
★アイデアは天から降ってくるのではなく色々な経験からやってくると聞いてなるほどと思った。(高2)
★課題解決のアイデアではなくて、「未来をつくる」アイデアという視点を初めて知った。今までは「悪いところを良くしよう」という課題解決の視点でアイデアを考えていたので、どこか既存のものと似ていて自分らしい魅力あるアイデアを出せなかった。今回の講演で「つくりたい未来」をはじめに設定すること、それから具体的にアイデアを考えていくという作法を学んだので、この方法で自分らしいアイデアをたくさん考えてみようと思った。(高2)
★グループで題材を決めるところから話し合い、短い劇を作ることが楽しかったです。また自分のビジネスアイディアも、グループメンバーと話し合いながらより現実的なものにブラッシュアップすることができました。(高1)
★寸劇する時に、グループのみんなでどうしたら周りの人に楽しく分かりやすく簡単に説明できるかを即興で考えなければいけなくて、大変でしたが楽しかったです!(中3)
★南極に実際に行った人の話というのはなかなか聞けない貴重な機会なので、とても興味深かったです。また、色々な裏話などが実際の南極のイメージと異なっていたりして、南極に興味が湧きました。(高1)
★人生の歩み方には色々あるということを自覚し、色々なことにチャレンジしていきたいと思いました。(高2)