2021年度第1回サイエンスカフェ秋山美紀先生<2021.11.6>

2021年11月6日に今年度最初のサイエンスカフェを開催し、埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科教授の秋山美紀先生に「コロナ禍のセルフ・コンパッション」というタイトルでお話しいただきました。

昨年ほどではないにしても、学校生活に様々な制限がかかっており、GFEST受講生の皆さんもストレスを感じていると思います。自分では大丈夫だと思っていても、実はそれは思い込みだったりするかもしれません。

看護師さんたちは「患者さんのため」と頑張りすぎてしまいがちです。自分の心のケアをすることなく、働き続け、その結果、メンタルに問題を生じ、退職に至るケースも多いそうです。秋山先生は「自分の大切な友人を思いやるように、自分自身のことも思いやる」ということが大切だと教えてくださいました。

セルフ・コンパッションとは、「自分への思いやり」ということでした。「自分で思う、自分のいいところはどんなところでしょうか」「今日または最近で、あなたのまわりに起こったいいことは何ですか?3つ教えてください」ということを書きだしたり、自分を抱きしめるというワークも行いました。

「ハグ」は日本ではなかなかすることはありません。でも人と抱き合うと、そのぬくもりでオキシトシンが分泌され、癒されるそうです。「自分を自分自身で抱きしめても効果がある」とのことでしたね。GFEST生のみなさんは頑張りすぎるところがあるので、意識して、自分を大切にしてほしいと思っています。

■受講生の感想
「私が最も印象に残ったのは、自分で自分を抱擁したことです。普段の生活ですることがないことだったので、すこし抵抗感がありました。しかし、実際にやってみるとなんだか心がほっとするような気分になり効果があることに驚きました。(中3男子)」
「最近あった3つのいいことはすぐに埋めることができ、書ききれないことも出てしまいました。今まで失敗したことばかり気にしていましたが、意識を向けてなかっただけで意外といいことも多くあることに気が付くことができました。(高1女子)」

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