アントレプレナーシップ・プログラム<2024.10.27>

2024年10月27日(日)に、筑波大学 東京キャンパスにてアントレプレナーシップの講義を行いました。起業家精神に含まれる「チャレンジ精神・創造性・探求心」は、研究を進める上でも必要不可欠です。今年度は、企業研究者の永原さんと起業支援専門家の四ツ柳さんにお話しをしていただきました。

講演1 「チョコレートのおいしさを追い求めて」株式会社ロッテ 中央研究所 永原 彩瑚

永原さんには、小学生の時から毎年続けてきた自由研究の内容と、現在取り組んでいる研究テーマについて、クイズと試食を挟みながらお話しいただきました。対象者やニーズを踏まえての研究は、高校生の自由研究とは視点が違い、新たな気付きが得られましたね。

<受講生の感想>

★私は、中学3年の時にテーマ研究として美味しいクラフトコーラを作ろうとしていましたが、美味しいとは何なのかというのが最終的に問題になりました。永原さんは、対象をどのような年齢層に絞るのか、またどのような目的で食べるのかを考える必要があるとおっしゃっていました。新しいものを作るときは、誰のためにいつ作るのか、またそれらはどのようなニーズがあるのかを、データや綿密な実験をもとに考える必要があると実感しました。(高1)

★チョコレートにも沢山の科学が含まれていることが感じられました。特にクランキーとガーナの味が違うことにはおどきました。また、カカオバターとカカオマスをそのまま食べるのは初めてだったのでとても面白かったです。(高2)

★今回の講義を聞いて、チョコレートに興味を持つことができました。普段何気なく食べているチョコレートにあんなに工夫が凝らしてあるなんて思ってもいませんでした。また、少し配合を変えただけで口溶けや舌触り、後味が変わるのを身をもって体感し、ベストな味を見つけることがどれだけ難しいか少しわかりました。(高1)

講演2 「ビジネスアイデアを作ってみよう」株式会社OCL 起業支援専門家 四ッ柳 茂樹

四ツ柳さんには、アイデア発想法について事例を交えながらお話しいただきました。受講生はワークシートを使ってビジネスアイデアを考え、グループで話し合いながらアイデアをブラッシュアップし、最後はスキットで発表しました。短時間で仕上げた受講生の皆さんの集中力と、スキットで見せてくれた表現力に脱帽しました。

<受講生の感想>

★実際にアイデアを考え、人と共有したことで、世の中の需要に関して視野が広がったと思います。また、スキット発表では、実際の場面をより意識することができました。(高2)

★アイデアをひらめきで出すのではなく、ワークなどを通して出す方法を提示していただけたので、アイデアを考えるのが簡単になりそうだと思った。また、ビジネスの形態も7つの種類に分けて教われたので、これから日々どのようなビジネスの種があるか考えて生活してみたい。他の班のスキットを見ると、良いビジネスアイデアを思いついている人は多そうだったので、そのような人たちや既存のビジネスとはどのように差別化できるかも考えたい。(高1)

★アイデアの出し方をパターンごとに分けて教えてもらったことで、単なる思いつきが考え方次第では必然的に出すことができるものに変わったと感じました。また、起業の例を様々紹介してもらうなかで起業は今まで思っていたほど突飛なものではないと感じることができました。(高2)

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