今回の実習は午前中に講義、午後に実験を行いました。
午前中の講義では物理学類長の都倉康弘先生とTAの古谷太一さんが日常的な現象を例にして熱力学の導入(熱平衡状態とはどういうものか)から入り、その役割を説明してくださいました。熱力学では粒子数がとても大きい熱平衡状態にある系を扱うので、熱を理解するためには統計(統計力学)が必要となります。そのため、高校の数学では扱わないボルツマンの原理やエントロピーの意味合いについてもご説明いただきました。
午後は、森龍也先生の指導の下、携帯電話の電波を、アルミ箔、金属メッシュ布、水を用いて遮蔽する実験や、テラヘルツ時間領域分光によるテラヘルツ帯の複素屈折率測定を行いました。
中3から高2までの受講生5名はいずれも「物理が大好き!」な生徒たちであり、大学レベルの電磁気学を独学している人もいます。彼らにとって、今回の実習は、自分たちで勉強した知識と、身近な電磁波の性質を結びつけるものとなったようです。
ご担当いただいた都倉先生、森先生、TAとして実習をサポートしてくれた古谷さん、中野功揮さん、壁谷幹俊さん、どうもありがとうございました。
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