サイエンスカフェを行いました<2020.11.15>国立がん研究センター基礎腫瘍学ユニット 大木理恵子先生「がん研究の最前線がん研究の最前線」

2020年11月15日にサイエンスカフェを実施しました。

今回は国立がん研究センター基礎腫瘍学ユニット 独立ユニット長の大木理恵子先生に「がん研究の最前線がん研究の最前線 ~がん抑制遺伝子p53はどのようにがんを抑制するのか?~」というタイトルでお話しいただきました。

最初にがんについての概略をお話しいただき、その後、大木先生が大学院生のこ頃から研究を続けているがん抑制遺伝子p53について、最新の研究結果とともにご紹介いただきました。

年齢が高くなるとがんにかかる確率は高くなります。高齢化が進む日本では、今後、がん患者の増加が予想されています。

p53はがん細胞で高頻度で変異が認められる遺伝子です。p53がある正常なマウスは18か月たってもがんになる割合が1%なのに、p53がないマウスだと6か月で75%ががんになっているというのは驚きです。

大木先生はp53により制御されているPHLDA3やIER5が細胞に対してどのように働いているのかの解明を目指しています。このメカニズムが明らかになれば、これまでとは違った方法でがんの治療が行えるかもしれないからです。

近年、様々な技術の発展や分子生物学的な発見のおかげで、がん研究やがん治療が激変しつつあります。学校の授業では学ばないことばかりで、受講生の皆さんには難しかったかもしれませんが、研究者自身から研究についての話を聞くことで、皆さんの視野が広がったのではないでしょうか?多くの研究者が地道に研究を続けることで、治療への道が拓いてきたことを、皆さんが実感してくれるといいなと思っています。

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